活動状況
情報通信経済法学研究会
主 査 : 林 秀弥 (名古屋大学)
幹 事 : 福田 雅樹 (大阪大学)
研究会主旨:
情報通信分野においては、ネットワークのブロードバンド化、インターネットの普及、通信と放送の融合等を背景として、事業者間の競争及び紛争の状況が変化 しつつある。一般競争法及び事業規制法についても、このような変化に対応し得るよう、両者の競合・協働関係を含め、解釈論及び立法論の双方を深めることが 必要となってきている。本研究会は、情報通信分野における事業者間の競争及び紛争に関する今日的な諸問題に関し経済法学の見地からの研究を行うことを目的 とする。
2024年度 第4回情報通信経済法学研究会のお知らせ
日 時:2025年2月27日(木) 17:00~18:00
場 所:オンラインによる開催(プラットフォーム;Zoom Cloud Meetings)
テーマ:ドイツにおけるオンライン・カジノ法制
報告者:佐々木勉 (ポリシーリサーチユニット研究員/総務省情報通信政策研究所特別研究員)
司会者:林 秀弥(名古屋大学大学院法学研究科教授)
概 要:
オンライン・カジノといえば、ドジャース大谷選手通訳の巨額損失事件や暗号資産を用いて賭博を行ったとして東京消防庁職員が逮捕された事件などが思い起こされ、我が国でもオンライン・カジノ問題が徐々に健全な市民社会を侵食し始めている。そうした背景から、今回の発表は、諸外国の中でも、比較的法制度が整備されているドイツのオンライン・カジノ法制を以下の観点から整理し紹介する。
1.2021年ギャンブル州間協定
2.共同ギャンブル監督庁
3.ギャンブルの分類と規制
4.オンライン・ギャンブルのブロッキングと通信の秘密、ネット中立性等との関係
5.オンライン・カジノに関する係争
6.雑感
主 催: 情報通信学会・情報通信経済法学研究会
参加費: 無料
申込方法:件名を「2024年度第4回情報通信学会情報通信経済法学研究会参加申込」とし、氏名、所属・役職・電子メールアドレスを明記の上、次に掲げる申込先メールアドレス宛までお申込みください。視聴用のURL等詳細を電子メールにより開催前日までにお知らせいたします。
(申込先電子メールアドレス) kenkyukai@jsicr.jp
2024年度 第3回情報通信経済法学研究会のお知らせ
日 時:2025年2月20日(木) 14:00~15:30
場 所:オンラインによる開催(プラットフォーム;Zoom Cloud Meetings)
テーマ米国でのSEP調査~サンタバーバラでの知財実務家へのヒアリングから~
報告者:平塚三好(東京理科大学教授)
司会者:林 秀弥(名古屋大学大学院法学研究科教授)
概 要:
本報告では、「米国でのSEP調査
~サンタバーバラでの知財実務家へのヒアリングから~」と題し、元ソフトウェア技術者の米国特許弁護士(SoCal IP
Law Group Founder)Steven C.
Sereboff氏から、近時の欧米のSEPに関する情報の提供を受け、意見交換を行った結果を報告する。Sereboff氏は、実際に、現在に至っても終結していないSEP関連の長期に亘るIT企業関連訴訟の原告代理人はじめ、その他、SEPの実務
に長年携わっている。同氏からは、米国はじめ海外のSEPに係る興味深い複数のトピックの紹介があり、意見交換を行った。具体的には、パテントトロールに関わったことのあるSereboff氏と私にとって最も関心の高い代表的なNPEであるIntellectualVenturesの動向で、ドイツでの大がかりな特許訴訟事件の動向について情報提供を受けた。その他、携帯電話やコネクテッドカーに対するSEPライセンスキャンペーンが
終息に向かっていながらも、今後、大手SEPライセンサーが、IoT関連企業をどのようにターゲットにしているのかについて、Licensing
Executive Society - SiliconValley
Chapter(「LES-SVC」)が開催するプログラム等、いくつかの興味深いトピックの紹介を受け、意見交換を行った。本報告では、以上のトピックを含め、青色LEDでのノーベル賞受賞者中村修二教授が教鞭を執るUCサンタバーバラ校の訪問と併せ、Sereboff氏へのヒアリング調査の結果を報告する。
主 催: 情報通信学会・情報通信経済法学研究会
参加費: 無料
申込方法:件名を「2024年度第3回情報通信学会情報通信経済法学研究会参加申込」とし、氏名、所属・役職・電子メールアドレスを明記の上、次に掲げる申込先メールアドレス宛までお申込みください。視聴用のURL等詳細を電子メールにより開催前日までにお知らせいたします。
(申込先電子メールアドレス) kenkyukai@jsicr.jp
- 024年度 第2回研究会
SEP(標準規格必須特許)の市場支配力 - 2024年度 第1回研究会
復活の米国2024年ネット中立性ルール - 2023年度 第3回研究会
欧州メディア自由法から放送サービスを考える - 2023年度 第2回研究会
サイバーセキュリティの社会科学 - 2023年度 第1回研究会
「情報銀行」における健康・医療分野の要配慮個人情報の取扱いについて - 2022年度 第2回研究会
社会資本としての放送ネットワーク ~2030年代のチャンネルプラン~ - 2022年度 第1回研究会
ブロードバンド・ユニバーサル・サービスを巡る欧州主要国の新たな動向
ブロードバンドサービスに関するユニバーサルサービス制度の創設 - 2021年度 第2回研究会
AI時代における労働法上の課題 - 2021年度 第1回研究会(2021年度秋季学会大会)
-
2020年度 第1回研究会
台湾の電気通信事業分野における非対称規制の概要とその検討 -
2019年度 第1回研究会
その後のEUと米国のネット中立性政策 - 2018年度 第2回研究会
欧州におけるトラストサービス産業の規制 - 2018年度 第1回研究会
経済の情報化と競争政策 ー 公正取引委員会における私の経験から - 2017年度 第1回研究会
AIネットワーク化をめぐる法と政策の動向 - 2016年度 第2回研究会
ダークツーリズムとICTによる世界の把握
-我々は如何に歴史と社会を捉えているのか?- - 2016年度 第1回研究会
IoTおよびAIアプリケーションの社会的受容性 Social Acceptability of IoT and AI Applications
AIネットワーク化に関する社会的・経済的・倫理的・法的課題 - 2015年度 第2回研究会
地区防災計画と情報通信 ~コミュニティの共助からICTの活用まで~ - 2015年度 第1回研究会
招待講演:欧州におけるインターネット・アクセス・サービスの実効速度計測に関わる法的側面 等
- 2014年度 第1回研究会
「台湾における無線ブロードバンドアクセス事業者の周波数免許更新拒否事件」
「指定電気通信設備との接続の請求に関連する諸制度に関する一考察
‐分岐端末回線単位接続請求拒否差止請求事件判決を題材に‐」 - 2013年度 第2回研究会
<シンポジウム> 東海地方から見た情報通信行政の現状と課題 - 2013年度 第1回研究会
「米国eBay最高裁判決の4要件により競争者同士型の特許訴訟で差止めが否定された事例について
:スマートフォンをめぐるアップル対サムスン特許訴訟の一断面」
「情報通信市場における「公正な競争」とは何か?」
「電気通信事業法制における競争観の展開」 - 2012年度 第2回研究会
「携帯電話2年定期契約の解約金訴訟(京都地裁判決は何故分かれたか?)」
「無線通信分野における企業結合に関する経済法上の諸問題」 - 2012年度 第1回研究会
「プラットフォームから見た英国ICT市場」
「米国における価格圧搾に対する規律に関する一考察 」 - 2011年度 第1回研究会
「Competition, Regulation, and Consumer Protection in Japan’s Telecommunications」