学会について

会長あいさつ

情報通信学会会長

早稲田大学国際学術院大学院アジア太平洋研究科教授

早稲田大学デジタル・ソサエティ研究所長

三友 仁志(みとも ひとし)

このたび、2015年7月2日に開催された新理事会で、互選により、会長に再選されました。学会は2013年に創立30周年を迎え、また2015年は通信の自由化30周年にあたります。このような節目の年に学会運営を担うことは、大変光栄であるとともに、責任の重さに身の引き締まる思いでおります。

今後2年の任期において、新たに選任されました18名の理事、11名の評議員、2 名の監事、および2名の事務局員とともにこの学会がさらに発展するよう尽力いたします。今理事会は、公益財団法人となって2期目の理事会となります。会員の 皆様におかれましては、いっそうのご支援、ご指導、ご鞭捷を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

近年、我が国をめぐる状況は大きく変化し、様々な意味で、多くの試練を迎えております。他方、情報通信産業は我が国の GDPの10%を占めるまでに成長し、最も重要な産業となっております。経済の回復や地方創生といった国の重要政策においても情報通信やメディアが果たす役割と責任はますます大きくなり、それゆえ、この学会の存在意義と責任も、それに比例していっそう大きくなるものと考えております。

他方、技術トレンドが大きく変化し、ビッグデータ活用や放送と通信の新たな融合など、ICTの活用も大きく変化しております。社会に大きな利便をもたらすと同時 に、セキュリティ対策など解決すべきさまざまな問題も存在します。本学会におき ましでも、こうした変化に適応しつつも、学問的な客観性を保ちながら、真理を追 究することが重要となります。

さらにこのような時代のニーズに合わせ、この学会が学術的立場から国家の政策に貢献することも目指さなければなりません。さらには産業界とも連携して、スピー ド感と実行力を伴う学会活動を目指すことも、公益財団法人として果たすべき社会 的責任のひとつとして必要となります。

当学会では様々な分野の研究者が集まっております。研究の多様性はこの学会の強みでもあります。人文社会科学にとどまらず、工学やその他さまざまな学問分野と の連携によって、この学会の強みがいかんなく発揮されるよう環境を整え、より多くの機会を提供し、会員の皆様にご活躍いただくことが、学会に課せられた使命と 考えております。

今後、本学会をいっそう発展させる上で、この学会が取り組むべき課題が多々存在することも認識しております。特に、(1)若い研究者にとって魅力ある学会活動の活性化、(2)会員の拡充、(3)学会活動の国際化、(4)関連諸機関との連携および産官学連携の確立、(5)財政の健全化といった点は、すぐにでも取りかからなければなりません。
具体的には、研究発表機会や論文公表機会の拡充、研究会活動の活性化、アジア圏における定期的な国際カンファレンスの開催、企業や行政との交流、顕彰活動など を通じて、会員サービスの充実を図ります。特に、若手研究者にとって充実した機会提供が不可欠です。また、財政に関しては、昨年度にプロジェクトチームによる検討がなされ、提言を受けました。いただいた提案を着実に実行していくことも重要な責務です。

当然ながら、こうした目標は一朝一夕に達成できるものではありませんが、着実にかつスピード感をもって進め、時代の変化に適応して学会の社会的使命を果たす所存です。皆様のよりいっそうのご協力をお願い申し上げます。