学会誌・出版物

情報通信学会論文賞

学会誌に掲載された論文の中から、その年度、最も優秀な論文に対し、優秀賞及び佳作が選考され、賞が贈られます。例年、6月の学会大会総会において表彰式が行われます。

 

平成28年度論文賞受賞候補論文の推薦募集

論文賞は学会誌に掲載された投稿論文の中から、特に優秀な論文を選び、その著者に贈呈する賞です。平成28年度は次の要領で論文賞候補論文の推薦を募集します。
論文賞受賞者には平成29年6月23日に開催される第36回学会大会の総会において表彰状が授与されます。また、情報通信学会誌第35巻2号(第123号)で論文賞受賞者の報告を行います。
(推薦要領)

  1. (1) 選考の対象となる論文(計15編)

    巻数・号数 論文タイトル(筆者名)
    第34巻1号
    (118号)

    高校生のネット逃避―抑うつから実害への構造分析

    (大野 志郎)

    アジア太平洋地域の米国・他先進国間のFTA情報通信ルール交渉のゲーム

    (藤野 克)

    東アジアにおけるケーブルテレビ事業者の差別化戦略

    -政府企業間関係論的視座からの国際比較分析-(米谷 南海)
    第34巻2号
    (119号)

    我が国におけるOTTアプリケーション利用についての考察

    ―LINE等無料通話・チャット機能の受容性、利用動向及び3G/LTE携帯ネットワーク及び固定ネットワークにより提供されるサービスとの関係―

    (岡本 剛和、中村 彰宏)

    米国新興デジタル・ニュース・メディアのジャーナリズム実践についての考察~米国での聞き取り調査を手がかりに~(藤原 広美)

    我が国のDMCAテイクダウンノーティスの利用実態と問題点

    (安岡 規貴)
    第34巻3号
    (120号)
    IMSIキャッチャー(偽装基地局)による米国政府の情報収集の法的位置づけ及びその国内法への示唆(海野 敦史)

    インターネットを適切に活用する能力を育成するための啓発教育政策の進展の評価―15歳青少年に対する縦断的調査のデータを基に―

    (齋藤 長行、赤堀 侃司)

    パーソナライズド・サービスに対する消費者選好に関する研究

    プライバシー懸念の多様性に着目した実証分析(高崎 晴夫)

    プライバシーマークを用いたプライバシーシールのシグナリング効果に関する実証研究(田中 大智)

    民放地方テレビ局における「地域密着」業務の現状と課題

    ―制度的同型化を端緒として(橋本 純次)

    フリーミアムにおける支払金額と長期売上高の関係
    ―モバイルゲーム産業の実証分析―

    (山口 真一、坂口 洋英、彌永 浩太郎、田中 辰雄)

    自由党候補は「アベノミクス」の話題を避けたのか

    ―2014年衆院性における候補者のTwitter投稿を対象とした報道の批判的検討―(吉見 憲二)
    第34巻4号
    (121号)

    2014年衆議院議員総選挙期間中の候補者におけるTwitterの利用傾向

    (吉見 憲二)
    構成ユーザー別ネットワーク効果の実証分析(坂口洋英、山口真一、彌永浩太郎、田中辰雄)
  2. (2) 推薦数
    ・ 役員、委員会委員、研究会主査・幹事   2編まで
    ・正会員(上記会員を除く)        1編
  3. (3) 推薦募集期間
    平成29年3月25日(土)から4月25日(火)まで
  4. (4) 推薦方法
    「論文賞候補論文推薦書(word)(PDF)」をダウンロードし、所定の事項を 記載して、メールかFAXにて学会事務局へ送付ください。
  5. (5) 送付先
    (財)情報通信学会事務局
    E-Mail:office@jsicr.jp / FAX:03-5501-0567

 

平成27年度論文賞受賞論文

論文賞は学会誌に掲載された投稿論文の中から、特に優秀な論文を選び、その著者に贈呈する賞です。平成27年度
論文賞受賞者は優秀賞2名、佳作1名となりました。受賞者には、平成28年6月25日に開催された第34回学会大会の総会において表彰状と副賞が授与されました。

※情報通信学会誌第34巻2号(第119号)においても論文賞受賞者の報告を行います。

 

■優秀賞(2編)

  1. 巻数・号数 論文タイトル・筆者名(所属)
    第33巻1号
    (114号)
    OTT音声通話サービスをめぐる参入障壁の分析:日本市場の例
    実積 寿也(九州大学)

    【授賞理由】

    本論文は、通信インフラを他者に依存してサービス展開を進めているOTT事業者に関する分析であり、音声通話サービス市場におけるOTT事業者の苦境の原因を経験財としての特質に求め、アンケートデータを用いて参入障壁の高さについて実証的研究を行ったものである。参入障壁が経験財としての特質に起因することを論じ、それに対処するための具体的な支援方策に期待される効果を定量的に評価している点は産業政策および競争政策の面からも極めて興味深い。本論文は、新規性・論理性の面で優れており、政策的インプリケーションも大きく、本学会の優秀賞に値する。

    第33巻4号
    (117号)
    人口減少社会に調和する放送制度のあり方-民放構造規制を中心に
    橋本 純次(東北大学大学院情報科学研究科後期博士課程)

    【授賞理由】

    経済の東京一極集中化の是正を意図した地方分権化という政治的課題に対し、市民の知る権利を充足し社会への市民参画を促進する要となるのが、地域情報の供給であり、その責務を負う地元民放局の持続的経営の確保である。この課題に対し、人口減少を起因とする地域経済の縮減と言う現況の中で、キー局を中心に全国一律的に導入されてきた放送制度を地方民放の側から見直すという着想に、本論文の独自性がある。筆者は、現行制度のあり方に批判的に分析を加え、さらに限定的とはいえ東北地方の民放局へのアンケート調査から、地方民放が直面している問題を明らかにした。その上で、地域の実情に応じた、かつ地方民放の自立性を尊重した制度改革について具体的な提言を行っている。本学会の趣旨に適ったテーマであり、若手研究者の優れた論文として優秀賞に値する。

  2. ■佳作(1編)
  3. 巻数・号数 論文タイトル・筆者名(所属)
    第33巻4号
    (117号)

    スマートフォンはモバイル・ブロードバンド市場をどう変えたか

    -OECD 34ヶ国での分析-
    篠原聡兵衛(東京大学先端科学研究センター博士課程/KDDI総研)
    森川博之(東京大学)
    辻正次(兵庫県立大学)

    【授賞理由】

    モバイル・ブロードバンドを語るうえで欠くことのできないスマートフォンをテーマに挙げ、国際比較をした分析は時宜を得ている。分析手法は執筆者が以前に投稿した論文と基本的に同じであるが、対象サンプル(対象国)が大幅に増加した。そして、iPhoneに代表されるスマートフォンの導入以降、市場競争が激しいHHIが低い国ほど早期にモバイル・ブロードバンドが普及したとの政策的な結論を得ている。OECD34か国を概観できる統計分析には価値があり、佳作として表彰する。

論文受賞