活動状況

マルチメディア研究会
過去の研究会

2017年度 第1回マルチメディア研究会のお知らせ

日 時 : 2017年9月24日(日)14:30~17:00

場 所 : 関西大学梅田キャンパス 7階 705教室

      〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1番5号
*本研究会はマルチメディア研究会との共催となります。

テーマ: Smartphones and Incidental News Consumption

発表者: Mikko Villi(ユヴァスキュラ大学〔フィンランド〕 教授)

討論者: 小笠原盛浩(関西大学社会学部 准教授)

司会: 岡田朋之(関西大学総合情報学部 教授)

概要:現代のニュース消費の根幹はスマートフォンのようなデジタルツールを通じて行われる。ユビキタスなメディア・アクセスの時代においては、人びとはそうしたメディアを使って生活しているというより、メディアの中に生きていると言ってもいいだろう。モバイル端末を通じたソーシャルメディアによるニュース消費には、紙の新聞やラジオ、テレビなどで接するニュースでは考えられなかったような形で、一日中晒され続けることになる(Boczkowski et al. 2017)。ニュース消費の重要性はオンラインメディアの配信でますます増大しており、それはソーシャルメディアを通じて人びとがニュースを友人や知人とシェアする点においてとりわけ特徴的である。ネット上の社会的ネットワークはユーザー同士のコミュニケーションの流れを形成し、メディア・コンテンツを供給する新たな可能性を生む。
モバイル端末の急激な増加は新たな「クロスメディア的ニュース消費者」を大量に生じさせつつある。かれらは、さまざまな端末を通じてコンテンツにアクセスしている。もう一つ、重要な用語として「超越的リーダーシップ(Trans-readership)」は、ひとつのプラットフォームだけではないニュース消費のあり方を示す(Fortunati et al. 2014)。ニュースコンテンツや社会的ネットワークへのネットを通じた絶え間なくまたユビキタスな接触によって、モバイル端末はメディア・コンテンツをシェアすることと、シェアされたコンテンツの消費の両方を支えている。モバイル・コミュニケーションとソーシャルメディアが結びつくことで、とくに若年ユーザーがソーシャルメディアのニュースをどのように消費するかという典型的な様式が「incidental news」という概念に特徴づけられるであろう。若年ユーザーのほとんどは、モバイル端末でプラットフォームに繋ぎっぱなしにすることからニュースを得ている。かれらはニュースを探し求めているわけではなく、常にニュースに出会っているのであり、脈絡なくクリックし、コンテンツにあまり時間を割かない。すなわちニュース消費はソーシャルメディアにおけるより幅広い社交性の形式に統合されていくのだ。

2014年度 第1回マルチメディア研究会

テーマ : 

「新世代エネルギー流通システムの実現技術と展望 -インターネットとの類似点と相違点-」

日 時 : 

2015年3月17日(火)15:00~17:00

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス 1406教室
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階(受付))

講演者 : 

門 勇一氏
(京都工芸繊維大学教授 大学院工芸科学研究科 電子システム工学部門 (高周波通信工学講座))

概 要 : 

世界で都市化が進展している。2050年までに都市居住者は63億人になり、世界人口に占める都市居住者の割合は72%になると予測されている。また、 2050年には電力化率(最終エネルギー消費に占める電力消費量の割合)は現在の25%から50%になると言われている。都市に住む多数の住人の生活や企 業活動を支えるにはエネルギーと情報の円滑な流通が不可欠であり、電力の効率的な利用が極めて重要である。
一方、我々はエネルギーの自給自足、地球温暖化対策、及び防災に強い都市インフラの構築等の課題にも直面している。これらの社会的ニーズに応えるシステム として電力網(強電)と情報通信網(弱電)が緊密に連携するエネルギー流通システム(エネルギー・インターネット)の構想を紹介する。また、その実現に向 けた技術融合の必要性、課題、及び展望について述べる。こうしたリアルタイム制御が要求される大規模システムの実現方法について、利便性、信頼性、及びコ ストについて参加者の方々と議論をしたい。

2013年度第3回マルチメディア研究会のお知らせ

テーマ : 

「位置情報ビックデータ利活用の可能性」

日 時 : 

2014年2月24日(月)15:00~17:00

場 所 : 

関西大学 天六キャンパス209号教室  (〒531-0061 大阪府大阪市北区長柄西1丁目3番22号)

講 師 : 

新居眞吾氏 (KDDI株式会社 新規ビジネス推進本部ビジネス統括部長)

概 要 : 

スマートフォンから取得できる位置情報は、さまざまな調査ニーズに活用できると期待されています。今回は、「観光動態調査」の分析事例、およびデータ利活 用におけるプライバシー配慮について、 KDDI株式会社新規ビジネス推進本部ビジネス統括部長、新居眞吾さまにご紹介いただきます。会員の皆様はもちろん広く一般の方々のご参加をお待ちしてお ります。

参加費 : 

無料

2013年度 第2回マルチメディア研究会

テーマ : 

「スマートシティ実現のための情報技術」

日 時 : 

2013年6月27日(木)15:00~17:00

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス(1408教室)

講演者 : 

前田 章氏(株式会社日立製作所 インフラシステム社 CS0)

概 要 : 

現在、低炭素社会や人口の急激な増加など、国際的に対応が求められています。また同時に生活に対する考え方や価値観が大きく変化しました。これに対する一つの解が「スマートシティ」であり、世界各国で実証実験が始まっています。スマートシティが私たちの生活にどのように関わるのか、またそれを支える技術について、株式会社日立製作所インフラシステム社のCSO(最高戦略責任者)でM2M情報システムの第一人者である前田章様をお迎えして、ご講演いただきました

案内誌料 : 

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2013年度 第1回マルチメディア研究会

テーマ : 

ナレッジキャピタル施設案内・講演

日 時 : 

2013年6月7日(金) 13:00~15:00

場 所 : 

グランフロント大阪 北館7階 ナレッジキャピタルサロン前

講演者 : 

「ナレッジキャピタルにようこそ(仮)」:一般社団法人ナレッジキャピタル(講演者調整中)
「大画面裸眼立体ディスプレイ他、情報通信研究機構の研究紹介」:情報通信研究機構 榎並 和雅氏

ガイドツアー:

「サロン」・「The Lab」「情報通信研究機構ブース 大画面裸眼立体ディスプレイ」ご担当:一般社団法人ナレッジキャピタルご担当・NICT榎並氏

概 要 : 

情報通信学会関西センターでは、これまでの研究会から少し趣向を変え、ナレッジキャピタルの見学会を企画いたしました。情報通信研究機構(NICT)の榎並様にご協力を得て、会員以外は非公開のサロンや、施設を巡りながらのガイドツアーを実施しました。

案内誌料 : 

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2012年度 第1回マルチメディア研究会

テーマ : 

「モバイルトラフィック急増への取組み(仮)」

日 時 : 

2012年7月13日(金) 15:00~17:00

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス(1406教室)
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階

講演者 : 

田中 寛 氏(KDDI 株式会社 技術統括本部プラットフォーム開発本部 ホームアクセスプラットフォーム開発部長)

概 要 : 

スマートフォンの爆発的普及,ならびワイヤレスクラウドからのインターネットサービスの利用拡大によりモバイルトラヒックが急激に増加し、そのオフロード 対策が急務となっている。モバイルキャリア各社では、FTTH、固定系、無線LANなど無線有線を融合した対策を駆使する等、様々な取り組みがなされてい ます。今回の研究会では、KDDIプラットフォーム開発本部 ホームアクセスプラットフォーム開発部長 田中 寛 氏をお招きして、モバイルトラヒックのオフロードの戦略等についてご講演を頂きます。

案内誌料 : 

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2011年度 第2回マルチメディア研究会
(第31回情報通信ビジネス懇談会合同)

テーマ : 

「モバイルサービスの現状と将来」

日 時 : 

3月21日(水)15時~17時

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス(1405教室)
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階

講演者 : 

三木 修 氏(NTTドコモ 関西支社 ソリューションビジネス部長)

コメンテータ:

中西 浩 氏(大阪大学学際融合教育研究センター 教授)

概 要 : 

携帯電話とPCの両方の特徴を融合させたモバイル端末の流通が、加速している。LSIや表示デバイスなどハードやモバイルOSとアプリソフトが組み込ま れ、通信手段と一本化されて、あらゆる生活の場面で利用が可能となっている。本講では、講師が取り組んでいるモバイルサービスの現状に関して講演するとと もに、将来について俯瞰的な視点から語ります。

案内誌料 : 

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2011年度 第1回マルチメディア研究会(第26回情報通信ビジネス懇談会合同)

テーマ : 

「IPサイマルラジオ(radiko)の可能性と今後の展開 
~ネット広告とは異なる新しいビジネスモデルとは?~ 」

日 時 : 

2011年5月17日(火) 15:00~17:00

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス 1406教室
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー 14階) 

発表者 : 

三浦 文夫 氏(株式会社電通関西支社 関西グローバル業務室長)

オーガナイザ:

長谷川 想(株式会社電通関西支社 総合ソリューション局 ストラテジスト)

概 要 : 

IPサイマルラジオ(radiko)は、数あるマス媒体の中で、とりわけ厳しい経営環境にあるラジオ媒体の活性化に向けて、総務省の放送地域制限(放送免許)や音楽の著作権などの数々の難問をクリアしながら成立した新しい媒体です。この度の大震災時には、聴衆エリア制限を迅速に解除するなど柔軟な運用に優れており,大きな話題にもなりました。この新しい媒体にはこれまでにない放送連動型の新しいビジネスモデルを生み出す可能性が秘められています。今回の研究会ではIPサイマルラジオ協議会 幹事 三浦 文夫 氏をお迎えし、radikoの成立からその能力、そしてradikoに期待される新しいビジネスモデルについてご講演いただきます。

2010年度 第2回マルチメディア研究会(情報通信ビジネス懇談会との合同開催)

テーマ : 

「モバイルサービスの展望と端末の現状と将来」

日 時 : 

2011年3月28日(月) 15:00~17:00

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス 1408教室
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー 14階) 

発表者 : 

山下 哲也 氏(NTTドコモ スマートフォン事業者推進室 アプリケーション企画担当部長)

コメンテーター:

中西 浩(大阪大学学際融合教育研究センター)

概 要 : 

携帯電話とPCの特長を融合させたなモバイル端末の流通が、加速している。LSIや表示デバイスなどハードやモバイルOSとアプリソフトが組み込まれ、通 信手段と一体化されて、あらゆる生活の場面で利用が可能となっている。本講では、講師が取組んでいるモバイルサービスと端末およびアプロケーションに関し て講演するとともに、将来について俯瞰的な視点から語ります。

*発表終了後、懇親会があります。懇親会は当日会場で事前徴収いたします(3500円)。

2010年度 第1回研究会

テーマ : 

「未開の電波~テラヘルツ波~の通信応用を考える」

日 時 : 

平成22年5月20日(木) 15:30 ~ 17:00

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス(1406教室)
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階(受付) 

講演者 : 

永妻 忠夫(大阪大学大学院基礎工学研究科 教授)

コメンテーター:

塚本 勝俊(大阪大学大学院工学研究科 准教授)

概 要 : 

テラヘルツ波とは100GHzから10THzの電磁波を指す。電波と光波の境界にまたがっており、この21 世紀に残された最後の電磁波と言われている。近年、IEEE802委員会における技術検討グループや近畿 総合通信局での調査検討会をはじめ、情報通信応用に向けた議論が国内外で始まっている。本講演では、 テラヘルツ波が関心を持たれている背景や情報通信利用に関する研究状況をはじめ、上記検討会での最新 の話題を紹介する。

2009年度 第1回研究会

テーマ : 

「三次元集積化半導体の最近の開発動向」

日 時 : 

平成21年8月10日(月)

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス(1408教室)
大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階(受付)

講演者 : 

嘉田 守宏(技術研究組合超先端電子技術開発機構三次元集積化技術研究部長)

コメンテーター:

杉村 陽(甲南大学理工学部物理学科教授)

2008年度 第1回研究会

テーマ : 

「ポストデジタル社会の情報リテラシー」

日 時 : 

平成20年5月15日(木)15:00~17:00

報 告 : 

会津 泉((財)ハイパーネットワーク社会研究所副所長 多摩大学情報社会学研究所主任研究員(兼任)ICANN一般会員助言委員会(ALAC)委員)

コメンテーター:

中野幸紀(関西学院大学政策学部総合政策研究科教授)

場 所 : 

関西学院大学大阪梅田キャンパス(1408教室)

概 要 : 

インターネットの未来は? ポスト・デジタル社会の未来は?
ネットはますます普及・発展し、だれもが安価に便利に創造的にその便益を享受できるようになるのだろうか。または技術や利用方法に長じた一部のテクノエリートがその果実を独占的に得て、その他大勢は結局はデジタルプーアになるのだろうか?
2003年と2005年に開かれた「世界情報社会サミット」は、「すべての人の情報社会」を高らかに謳いあげ、バラ色の未来を強調した。世界にはネットや 携帯はおろか、生きるための食料や水に苦しむ人々が厳然として存在する。かつて「リテラシー」は知識と教養によって立身出世の道を与えた。「情報リテラ シー」はどうだろうか?