活動状況

平成23年度 関西大会

プログラム(PDF pdf

「東日本大震災と情報通信-スマートなメディア・インフラを求めて」

日 時 : 

10月4日(火)13:10~17:00

会 場 : 

大阪大学中之島センター 10階 佐治敬三メモリアルホール
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53 TEL:06-6444-2100(代)

主 催 : 

公益財団法人情報通信学会

参加費 : 

無 料

【大会概要】

時間帯 開催項目 発表者
13:10〜 開 会  
13:10〜13:30 関西センター総会と
開会挨拶

全体司会:塚本 勝俊 氏

(大阪大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻 准教授)

開会挨拶:辻 正次 委員長

(兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科教授/大阪大学名誉教授)

13:30〜14:30 基調講演
講演タイトル:「大規模災害時における情報通信基盤の在り方について」

講演者:日比野 靖 氏

(北陸先端科学技術大学院大学理事・副学長)

14:30〜16:55

パネルディスカッション
テーマ「震災と情報通信」

1, 14:30~15:10 パネリスト講演
2, 15:25~16:55 ディスカッション

パネリスト:

日比野 靖 氏

(北陸先端科学技術大学院大学理事・副学長)

野崎 雅稔 氏

(総務省総合通信基盤局 電気通信技術システム課長)

入江 恵 氏

(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ ネットワーク部長)

村井 説人 氏

(グーグルジャパン ストラテジック ディベロプメント マネージャー)

櫻井 豊 氏

(シスコシステムズ合同会社 政策・CSR推進部 政策担当シニアマネージャー)

 

コーディネーター:

小林 吉純 氏

(大阪工業大学情報科学部情報ネットワーク学科教授)

  閉会挨拶

閉会挨拶:

中野 幸紀 副委員長

(関西学院大学総合政策学部教授)

  懇親会
会場:9F 交流サロン
※事前にお申し込みください。(参加費予定4,000円)

TEL:06-4694-9880

開催趣旨 : 

1)
2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、被災地を中心に電話などの通信手段が使えなくなり、被災者の安否確認が困難な状態に陥った。固定 通信では約190万回線、移動通信では約1.5万局の基地局が被災し、通信集中のため通話規制を行う状況も発生するなど、大規模災害時におけるインフラ面 の課題が浮き彫りとなった。携帯各社が進めてきた基地局の地震対策でも、移動電源車を派遣するなどして復旧することにしていたが、今回は津波の影響で車両 が被災地に立ち入れないなど対応の遅れが見られた。また広範囲が同時に被災し別の基地局によるバックアップも十分ではなかったと指摘されている。

2)
一方、震災情報の収集・発信の面では、インターネットを利用した消息情報や避難所名簿の登録・確認サービスや、ツイッターのような新しい情報ツールが有効 に機能した。同時に、既存メディアの中でラジオが存在感を示したことも注目された。震災当日の情報源として信頼度が高かったほか、その後の生活情報提供の ため被災23市町が臨時災害放送局を免許申請し、交通情報や電気、ガスなどのライフラインの情報提供に大きな役割を果たしている。

3)このような背景を踏まえ、関西大会では、基調講演に管政権下で内閣官房参与として活躍されてきた日比野靖氏をお迎えして、大規模災害に備えた情報通信基盤 の整備や被災状況に関する情報収集・発信の方法等についてご講演を頂きます。さらに、情報通信分野において震災からの復旧・被災者支援に実際に携わってこ られたゲスト講師の方々とのパネルディスカッションを通じて、災害時に有効な情報通信手段の在り方について理解を深めることとしていきたい。

出演者プロフィール : 

<基調講演>
日比野 靖 (ひびの やすし) 氏
国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学理事・副学長。
1945生まれ。
■学位
東京工業大学工学士 (1970)
東京工業大学工学修士 (1972)
東京工業大学博士(工学) (1995)
■職歴
日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所研究員(1972),日本電信電話株式会社基礎研究所情報通信基礎研究部第二研究室長(1986),同社ヒューマン インタフェース研究所主幹研究員(1987) ,北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授(1993),同附属図書館長(併任)(1993-1997),国立情報学研究所教授(2002-)
■専門分野
コンピュータアーキテクチャ,記号処理システム,マルチメディア通信