活動状況

情報社会研究会

主 査 :  中村 広幸

幹 事 :  井村 保・柴田 邦臣

研究会主旨: 

 

1)障害者差別解消法が2016年4月に施行された。情報アクセシビリティの社会的側面がますます重要となってきている。情報通信分野でもこの課題に一層真剣に取り組む必要があると考え、本研究会ではその点について議論していく。

2)VRやARが急速に普及を見せ始めている。映像情報メディアの観点からVR・AR・S3D等のコンテンツとその活用を社会的観点で議論する。

2019年度 第2回情報社会研究会

豊洲・情報アクセシビリティWS

 障害者差別解消法が施行されてから3年ほどが経ちました。障害があることに起因する差別的扱いをなくす社会を作っていこうという機運は、日本社会においても、少しづつ高まってきていると言えるでしょう。国際的には「アクセシビリティ」と呼ばれる社会的課題は、国連をはじめ、欧米で、そして、アジア地域でも、多くの取り組みがなされてきています。取り分け、情報のやり取りができなければ死活問題になると言っても過言ではない情報社会において、情報分野のアクセシビリティ(情報アクセシビリティ=情報保障)を様々な場面で確保することは、日増しに重要になってきています。
 そして、来年はオリンピック・パラリンピックが日本で開催されます。メイン会場となる豊洲・有明周辺では、会期中、海外から多くの、かつ、障害のある人を含む多様な人々が訪れます。この豊洲地域は、この十数年前につくられた新しい地域ですが、「多様な人々が生活したり訪れる街」という観点で見た時、改善すべき点が多々あります。たとえば、歩道と公開空地で確保した広い歩行空間。多くの人にゆとりある街並みを与えている反面、視覚障害のある人には歩行の手がかりが少なく、一人で歩くことが困難に。でも、ガイド役となる点字ブロックが十分ではありません。また、ちょっとした段差や階段も、車椅子の利用者や高齢の人、ベビーカーを利用している人には危険な場所ともなります。これらは、普段の生活では見過ごしがちで、知ったり、疑似体験してみると目から鱗が…。
 「豊洲・情報アクセシビリティWS」は、情報アクセシビリティの観点から、豊洲の街の良い点や改善すべき点を見いだし、体験し、理解し、豊洲に限らず、これからの街づくりに役立てようとする試みです。
 今回は、全盲の疑似体験を通して、視覚情報が遮断された状態で街がどのように"見える"のか、情報アクセシビリティの観点からどのような課題があるのか、改善点は何か、工夫されている点はあるのか、情報通信技術を利用することでどのように問題を改善できるのか、などについて、全盲の障害当事者と参加者で話し合います。
 皆さんの参加をお待ちしています。

責任者 : 中村広幸(芝浦工業大学工学部教授)
開催日時 : 2019 年12 月7 日(土曜日) 9 時から13 時
実施場所 : 芝浦工業大学豊洲校舎~豊洲周辺
集合場所 : 芝浦工業大学豊洲校舎405 教室(教室棟4 階)
参加費 : 無料
申し込み : 氏名、年齢、メールアドレス、電話番号、住所を記し、
nkmr@shibaura-it.ac.jp までメールで、12月6日17時までに申し込んでください

備考 :本WSは、芝浦工業大学工学部の授業「情報アクセシビリティ論」及び、情報通信学会・情報社会研究会の共催です。また、本WSの経緯、過去のWSについては、2019年11月30日の情報通信学会(情報社会研究会報告)において報告します。

案内PDF

過去の研究会報告